コロナショックにより始まった株価の暴落によって世界の経済は混乱し、金融市場は乱高下を繰り返しています。
このままでは長期の不景気に陥ることが考えられますので、各国の中央銀行は大規模な金融緩和に踏み切り、市場の混乱を短期的に決着しようとしています。
特に世界経済の中心となる「米国」はFRB(米連邦準備制度理事会)による無制限の量的緩和や2兆ドル規模の経済政策などでこの局面を乗り切る考えを打ち出しています。
こういった対策により世界経済は比較的短期間のうちに落ち着きを取り戻していくのではないかと考えられますが、「これから投資を始めようと考えている方」や「投資を始めたばかりの方」にとっては、落ち着きを取り戻した後の相場に注目して備えておくことが必要になります。
本記事では、コロナショックのあとに考えられる相場の動きとそのためにやっておくべきことを解説させていただきます。
こんな方におすすめ
- コロナショックを期に投資を始めたい
- コロナショックのあとどうなるか気になる
- 今から投資を始めようと考えている
目次
無制限の量的緩和が意味するもの
無制限の量的緩和とはつまり市場に大量の資金を無制限(必要な分だけ)に供給することを意味しており、その影響で資産価格が無制限に値上がりすることになります。
資産価格が上がるということは株価が上がっていくということなのですが、簡単にいうと株価も無制限に上がっていくこと、つまりバブルがやってくる可能性があります。
しかし、バブルがやってくるということは「インフレ(物価上昇)」になるということですので、経済に対してはいいことばかりではなく、投資をしていない人(現金しか持っていない人)は相対的に資産が減っていく(買えるものが減っていく)ということになります。
そのためこれからの相場においては、投資をしている人と投資をしていない人で生活の豊かさに格差が出てくるということが考えられます。
いま始めるべき長期投資について
ではこれから始まる強気相場に備えて今のうちからやっておくべき投資方法を2つご紹介させていただきます。
インデックスファンド
長期投資でおすすめの方法は「インデックスファンド」というものです。
インデックスファンドは「ローリスク・ローリターン」の代表的な投資であり、市場の動向を示す指標(インデックス)と連動することを目指して運用される投資方法です。
ですので、指標とする市場が好調であればインデックスファンドの価額も上がりますし、不調であれば価額は下がります。
ただし、乱高下はなく比較的安定しており、基本的には市場に成長が見込めるうちは長期的に見ると右肩上がりで価額も上がりを続けると考えられています。
またプロにとってもこの運用方法は手間がかからないので手数料が安いのも特徴です。
これらの理由からインデックスファンドは長期的な投資に向いていると言えます。
なおインデックスファンドを購入する際は「つみたてNISA制度」を利用してお得に投資をしましょう。
安定的な高配当割安株
もう一つの長期投資は、このタイミングだからこそおすすめの個別株投資で「安定的な高配当割安株」の購入です。
安定的な高配当割安株とは何かというと、安定=「生活に欠かせないもの」、高配当=「増配が続いている」、割安=「経済状況に影響されて経営状況に関係なく売られている」という株式のことを言います。
生活に欠かせないものとは、例えば、「食べること」「お風呂に入ること」「移動すること」「通信すること」などのことです。
これらに関わる株式は基本的に費用がかかるため初心者が手を出すにはハードルが高いのですが、今回のコロナショックにより、割安になっている可能性があります。
こういった銘柄は、今後も安定的に経営されていくことが考えられますので、投資をしてみてもいいのではと考えています。
まとめ
このように今は投資を始める絶好のタイミングであると言えます。
しかし、注意点があります。短期の投資を考えてはいけないということです。
これから投資を始めようと考えている方はあくまでも「長期投資」を始めるのに良いタイミングなんだと自覚する必要があります。
インデックスファンドはネット証券で購入することが可能です。
また、もっと手軽に始めたい場合はロボアドバイザーという方法もおすすめです。