不動産について

【ついに日本上陸】不動産賃貸のシェアリングエコノミー「OYO」の仕組みが革新的です

2019年3月8日

テクノロジーを駆使して、不動産業界に変革をもたらす「OYO(オヨ)」。南アジアを中心にホテルチェーンを展開する同社が、日本上陸に当たり都内でも広告展開を開始しました。

3月から開始の賃貸サービス「OYO LIFE」とは「どういったサービスなのか」、「我々の生活に何を与えてくれるのか」そういった点を解説させていただきます。

インド最大級のホテルチェーン「OYO」とは

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「OYO」はインドで生まれた、ITを活用したチェーンホテル経営で全世界10ヶ国以上でのブランド展開を行うグローバル企業です。

2015年に「ソフトバンク ヴィジョン ファンド」が出資したことでも有名で、現在は、インドだけでなくマレーシア、ネパールなどの東南アジア、中国やインドでも展開をしています。
日本上陸に当たってはホテル事業ではなく、不動産賃貸に特化した「OYO LIFE」というサービスを開始します。現在は、下記の「事前登録サイト」と、先行してオーナー募集サイトOYO Home | Japanが立ち上がっています。
※現在は正式にリリースされています。
ユーザー向けサイト

サービス内容は

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「OYO LIFE」は、入居から退去までスマートフォン一つで完結できる新しい賃貸サービスです。仕組みとしては、「OYO」が「借主」となり物件を取得して、その物件を「転貸」することで「不動産仲介業者」が不要という形になっています。特徴は下記3点です。

初期費用が抑えられる

敷金・礼金・仲介手数料0円で即入居可という画期的な価格設定です。入居前の清掃費用だけは掛かるようですが、既存の賃貸と比べるとその差は歴然です。

家具家電がセット

全居室に家具家電・Wi-Fiが完備されているので、引っ越しの手間を削減し、すぐに住み始めることができます。

面倒な契約が不要

入居や退去の手続きがスマートフォン上で完結できるため、既存の賃貸のように、分かりづらい面倒な手続きが一切不要です。契約は1か月単位で行うことができます。

選べるお部屋は

現在は東京23区内のみで展開をしていますが、今後拡大をしていくようです。事前登録したところ現状はこういった場所にあります。

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選べる部屋タイプは3種類で、「マンションタイプ」「戸建タイプ」「シェアハウスタイプ」に分かれています。

私たちの生活に与える影響

既存の不動産賃貸は、初期費用として「敷金」「礼金」「仲介手数料」「引越し代金」「初月賃料」を合わせて家賃の「5か月分」が必要といわれており、多額の初期費用が掛かります。
また、契約に至る手続きも面倒で、場合によっては保証人も必要になるため時間もかかります。「OYO LIFE」はそういった既存賃貸のハードルをすべて取り払ってくれるサービスです(初期費用で清掃費用は掛かります)。これは、既存の不動産業界に大きな風穴を開けるサービスといえます。
これまで借主にとって「不動産賃貸」は「初期費用が掛かる」「面倒な契約が必要」という要素が避けられないものでした。
貸主にとっても「契約に時間がかかる」「広告に費用が掛かる」「空室が埋まりにくい」といったデメリットがありますが、「OYO LIFE」は「不動産賃貸」にかかわる人たちのそういった「デメリットを改善してくれるサービス」となりえます。
最近は「車」、「オフィス」など様々なものに対する「シェアリングエコノミー」が浸透しています。「OYO LIFE」はアパートメント(不動産賃貸)における新たな「シェアリングエコノミー」といえます。

まとめ

今回は不動産(賃貸)業界にとって衝撃的なビジネスモデルで日本進出をした「OYO」について考察をしてきました。
特に、東京都内は賃貸に住んでいる方も多いですし、1か月単位で契約ができるので、「地方」や「海外」から来る方の需要も得られるかもしれません。
また「空き家解消」という効果も期待できます。うまく全国に浸透していけば「社会問題」の改善にも貢献できるのではないかと考えています。
こちらでも不動産業界で革新的な仕組みを記事にしています。
本日は以上です。
ありがとうございました。

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