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【疑似科学】情報社会を生き抜く方法【解説します】

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皆さんは「疑似科学」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。言葉の意味は「科学的に証明されたとされているが間違った事実」であり、科学的証明ができない、再現性がないものです。

 
世の中には科学的には証明されていないにもかかわらず「効果がある」とされている現象が多くあります。
 
情報化社会になり、あらゆるところから「身になる情報」を得られるようになった一方で、情報の出し手による「都合のいい情報」に騙される可能性も高くなりました。人々は、そういった「悪い(間違った)情報」に惑わされないために知識をつける必要があります。
 
本日は、皆さんがそういった話に出会ったときに「思考停止」に陥り、何も疑わずに従ってしまうということがないように、「疑似科学を知り、情報社会を生き抜く方法」を解説します。
 

疑似科学入門

まず初めに、本日の解説はこちらの池内了さんの著書「疑似科学入門」を参考にさせていただいています。
 

 

疑似科学についての知識があるけどまだこの本を読んだことがないという方は、この記事は飛ばして、こちらの本だけ読んでいただくと非常に参考になります。池内さんの言い回しもとても魅力的です。
 
逆に、まだ疑似科学に触れたことがないという方は以下を読み進めて知識をつけていただけると幸いです。
 

反証できない疑似科学

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では具体的に、疑似科学に該当するものを記載していきます。ここで上げるのは「精神的な要素」があるために実際に「検証」を行うことができず、あらゆる解釈を基にするしかないという点です。

 
これらは皆さんも聞いたことがあるものばかりだと思います。また現在すでに気にしている方もいるかもしれません。
 

①占い

少し前だと「スピリチュアル」というものが流行りました。昔からあるものだと「カード占い」「手相占い」などもそうです。最近は、占いもいろんな種類が増えていて、占い師も差別化に必死のようですね。
 
こういった、「人々の精神面」に語りかける方法は、一度「ハマる」となかなか抜け出せないという厄介な面があります。
 
「不安を和らげる」という面もあるので、「個人」として少し頼る分には問題がないのですが、これがメディアを通じてすべての人に当てはまるというようように喧伝されだすと「疑似科学」と言わざるを得なくなります。
 
例えば、日本で人気の「血液型占い」は人々を4タイプに分けるという占いですが、4種類に大別するのは現実的には不可能です。(なお血液型は細かく分けると50種類以上あるようです)。
 
少し考えればわかることですが、今では、自己紹介の際に言わされて、「自分の性格や相性を決めつけられる」という「とんでもないツール」になっています。
 
 

②超化学

「念力」「オーラ」「霊能力」「ポルターガイスト」などの現在の「科学では証明できない」とされるモノたちです。
 
科学に限界があるのは事実かもしれませんが、それをすべて「超科学」といって信じさせてしまう方法はいかがなものかと思います。
 
「超科学」は人々の「精神世界」に入り込んできます。私たちは「物質世界」と同様に「知・情・意」などの「精神世界」も生きています。
 
精神世界の不安などは、哲学や倫理学、宗教学でカバーするものと考えられていたのですが、そこに入り込む余地があるようです。
 
そして、その信じがたいものを元にして人々から搾取をしていくのです。
 

③疑似宗教

「幸運の招き猫」「幸運のネックレス」などです。こういったものは人々が不安を感じたときに「すがる思い」で購入をするのですが、人の運気には周期があり、「悪いこと」があれば「良いこと」もあるというのが一般的です。
 
ですので、それを持っていて「良いこと」があるとすれば、それは「偶然の一致」である可能性が高いです。
 
何もしなくても「いずれ来ていたはずの幸運」をグッズのおかげだと信じてしまうことで、定期的な購入をしてしまい、そのままハマっていくという悪循環に陥ります。
 
 

認知行為のエラーとバイアス

池内了さんの「疑似科学入門」では、さらに「認知行為」における「エラー」や「思考のバイアス(偏向)」が、上述の疑似科学に陥る原因であることに言及しています。
 
一度、「偶然の一致」により、「勘違いをしてしまう」とそれを他の事柄にも当てはめてしまうように考えたり、情報のすべてを見極めずに一部だけを切り取り、都合のいいように解釈してしまうという現象がおきます。
 
これは人が生きていくうえで必要な本能ですので、仕方がないのですが、人の「思考や記憶は完全ではない」ということを理解しておくことが重要です。
 
 

科学的に見える疑似科学

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一見、科学的に見えるものも多くあります。難しい用語や、「DHA」「ホメオパシー」「アドレナリン」「ポリフェノール」などの専門用語を駆使していかにも科学的に見せた、簡単には見抜けない疑似科学です。重要な点は、本当に効果があるものも含まれている点です。

 

①水ビジネス

最近では「アルカリイオン水」や「還元水」など多くの健康的であるとされる水がペットボトルで販売されています。現在の水道水は十分に飲めるものであるのにもかかわらずです。
 
また、浄水器も非常に売れています。こちらは効果がありそうですが、定期的な交換を怠れば、効果がないだけでなく、雑菌が繁殖した汚染水を飲むことになるので注意が必要です。
 

②磁器商品

磁気を帯びたネックレスやブレスレットも人気があります。血行を良くする効果などが謳われて、特に高齢者が購入することが多いようですが、これらの効果は不確かです。
 
「原子と波動の共鳴」を理由にしているようですが、原資に波動が影響することはあり得ません。原子が集合したマクロな物質に波動が現れることはないからです。
 
 

③権威付けされたもの

テレビでよく見かけるののですが、「医学博士」や「大学教授」が登場をして、効果や商品の良さについて説明することが多いです。
 
しかし、「医学博士」や「大学教授」などはたくさんいて、それぞれが違う意見を持っています。それでもそういった人を利用するのは、日本人が専門家という「肩書」に弱く、そういった人から言われたことを「そのまま受け入れる体質」であると「情報の出し手」に考えられているからです。
 

④統計学を用いたもの

最近は、日本の統計も信用ができないものと証明をされましたが、統計は「大事な判断要素」である一方で、使い方によっては「情報をいくらでも操作」できるというものでもあります。「統計でウソをつく法」という本もあります。
 

 

例えば、入試の時よく聞く「学校の偏差値」は、成績の平均からのズレ(偏差)を数値化したもので、実際にテストを受けた人の分析には使えますが、それを別の学生たちが行ったテストに当てはめても意味がないモノということになります。
 
 

なぜ疑似科学がはびこるのか

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上述のような疑似科学がはびこるのは現代社会が抱える問題も原因です。それらを簡単に説明します。

 

①お任せの姿勢

上記でも少し触れましたが、人々が何でも言われたことを「鵜呑み」にしてしまう姿勢が「疑似科学」が入り込む余地を作っています。
 
例えば、学校教育において、「しつけ」や「普段の生活」で「身につけるべき習慣」なども学校で教えるようにと言ってくる親がいるそうです。無理難題を教師に押し付けて、何かあった時の責任を転嫁するのです。
 
こういった姿勢でいると、何かあった時に「思考停止」に陥り明確な判断ができないということになりかねません。
 
 

②健康ブーム

日本は健康大国と言われています。長寿が売りになっているのですが、ここにも疑似科学が入り込む余地がありそうです。
 
健康ブームに乗って「ヨガ」「太極拳」「ジョギング」など多くの健康スポーツが一般化してきていますが、実際にどれほど長寿に影響を与えているかはわかりません。「体を動かすこと=健康」というのが社会で一般化したことで、そうでない人を不健康として、ある意味「迫害する文化」も出てきています。
 
日本は「長生きの国」ですが、「寝たきりの人が多い国」でもあります。それでは本末転倒で、「何のために長生きするか」でなく、「長生きすること」が目的になってしまっています。
 
 

③テレビの影響

テレビの影響も大きいと考えられます。テレビをつけると、必ずどこかで「健康にかかわる番組」や「人生相談番組」がされています。
 
ワイドショーでもそういった特集がよく組まれています。ではなぜテレビを見るかというと、ほとんどの世帯で普及していて、スイッチを入れるだけ出来られるという「手軽さ」が一番です。
 
また、動画は訴求力があることがわかっており、新聞などでみるよりも購買へつながることが多いのです。こういった点からテレビによる喧伝が盛んにおこなわれ疑似科学へと誘われるのです。
 
 
 

まとめ

ここまで見てきたように世の中には「疑似科学」と呼べるものが非常に多くあります。我々は情報のあふれるこの社会で生き抜くためにこういったものをしっかりと見極めていく必要があります。
 
もちろん、すべてに悪意があるわけではなく本人の間違いによる疑似科学もあります。また、「個人で信じる分」には自由なのでしっかりと判断したうえで信じるのであれば、問題はないと思います。
 
しかし、様々な媒体を通じて都合よく利用しようとする人が多くいるので、皆さんにはぜひ「見極める力」をつけていただきたいと考えています。
 
本日は以上です。
ありがとうございました。

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