イベントレポート ビジネスの基礎知識

第7回イベント総合EXPOの感想、今後のイベントのあり方について

プロモーションにおいては、ネットとリアルを組み合わせることが効果を最大化すると考えています。


ネットは既にご存知の通り、とんでもない勢いでサービスが開発されていますが、リアルについてはどうでしょうか。


パッとイノベーティブなものが思い浮かぶ方は少ないと思います。


本記事では2020年2月5日〜7日で開催されているイベント総合EXPOで感じた「リアルイベントのこれから」を解説させていただきます。

こんな方におすすめ

  • イベント総合EXPOとは何かを知りたい方
  • イベントのあり方を知りたい方
  • ネットとリアルの関係性について知りたい方

イベント総合EXPOとは

まずイベント総合EXPOとは何なのか。を解説させていただきます。

来場者数

第6回の昨年は490社が出展をして、25,872人が来場をしたようで、今年もさらに多い出展と来場が見込まれています。

来場者の属性

企業の宣伝・販促・マーケティング担当者、学校、自治体、プロモーター、メディア、企画会社、レジャー施設など幅広くイベントに興味のある人が来場をします。

出展企業の特徴

イベント総合EXPOにはどんな企業が出展するのか、ジャンルごとにまとめておきます。

コンテンツ企画・運営

実は私も出展者の側でして、提供しているのがイベントコンテンツの提供です。


おそらく出展が最も多いジャンルだと思います。イベント総合EXPOの来場者もここを探しに来る人が多いと思います。


出張動物園、宝探し、ダンサー、忍者、花火に職業体験などイベントを盛り上げるためのあらゆるコンテンツが紹介されています。

プロデュース

次に目についたのが、企画から設営、運営までイベントを総合的にプロデュースする企業です。


尖った企画や魅力的な見せ方を独自の切り口で紹介されているところが多かったです。

キャスティング

大型イベントといえばキャスティングがつきものです。有名人やパフォーマーを手配するとイベントは一層盛り上がります。


こういった方々を抱える企業の出展も多く、中には独自に育てたパフォーマーを紹介する企業もありました。

会場・設備

イベントに欠かせないのが会場・設備です。イベントの種類によって合う会場、合わない会場というのがあり、会場選びもとても大切な要素といえます。


今年はライブ(生放送)に適した会場の出展があるなど、近年のニーズが窺える出展になっていました。

ノベルティ

イベントに付加価値を与えるのがノベルティです。イベントに参加した証が残ると嬉しいですよね。


こういったところまで配慮されたイベントは満足度が高いはずです。


そんなノベルティをオリジナリティあるものにできるブースがいくつかありました。

イベントの可能性

それでは本題に入ります。今回展示会に出展をした結果、また、会場を回って感じたイベントの可能性とあり方について解説をさせていただきます。

ネットだけではできないことがある

冒頭でも書きましたがインターネットの進化は凄まじく、SNSの普及やフィンテック、SaaS、MaaSによる効率化など、数年経てばトレンドが変わるような時代に突入をしています。


なかでも生活にもっとも浸透をしているのがSNSで、今や老若男女問わず毎日利用するのが当たり前という状況になっています。


そのため、あらゆるコミュニティがネット上で形成をされ、とくに顔を知らなくてもつながれる・コミュニケーションを取れるということが起きています。


もっともそれは悪いことではなくて、これまでにない経済圏の形成であり、あらゆる人と簡単につながることができるメリットもありますし、一定のユーザーからすると心の拠り所になっているということもあります。その意味で社会にとって好影響を与えるものだといえます。


ただし、この状況が加速することで歪になる部分もあるように思えます。


例えば、同じマンションに住んでいる人の顔を一人も知らない。会社以外で人と面と向かって話す場面がない。など、人とのふれあいが非常に少なくなっているということが挙げられます。


確かに人との関係性なんて面倒くさいと考える方も多いと思いますし、私も他人に自分の時間を奪われるくらいなら最初から関わりたくないと考えることもあります。


では、「現代の人々は本当に根っこから人との関わりを断ちたいと考えているのか。」と聞かれると私は「NO」だと考えています。


誰とでも仲良くなりたいという方は少ないかもしれませんが、多くの人は自分の信頼できるコミュニティ、居心地のいいコミュニティであれば積極的なコミュニケーションを望むと思うのです。

そこで必要なのがリアルなコミュニティです。リアルとは実際に顔が見える。普段はネット上でしか繋がっていなくても、会いたくなれば直接会える。というようなコミュニティです。


やはり関係性は直接会って話したり、一緒に何かをしたり、という経験を共有することで深くなるものです。


もともとリアルなコミュニティは閉鎖的で自分の価値観とは無関係に形成されていたため(学校、地域の集まり、ママ友など)ネガティブな印象がありますが、現代においては、まずインターネットが価値観の共有ができる、一緒にいたいと思える人を日本中あるいは世界中から探すことができるようにしてくれました。


そこで繋がった人たちがそのコミュニティにおいてリアルなイベントなどで同じ時間を共有すると同じ価値観を持った「同志」との深い関係性が生まれるのです。

 

体験をしてファンになる

これまでイベントといえば「音楽ライブ」のように観客として参加をするものであることが一般的でした。


主催者が催しものをして、来場者を楽しませる。その対価でお金をもらう。今でもほとんどのイベントはそういう作りになっているはずです。コンテンツがはっきりと際立っていればそれもいいかもしれません。


とはいえ、インターネットの普及により誰もが同じようなサービスを自分の欲しいタイミングで受けられるようになっている時代に、そういったイベントの価値というのは下がっているといえます。そんな時代においてイベントとはどういった形で進化をしていくべきなのでしょうか。


私は一つの答えはキッザニアにあると考えています。キッザニアとは、世界中で人気の子供向け職業体験テーマパークです。キッザニアはテーマパークでありながら、来場者が受け身になるのではなく、100種類以上の職業から好きなものを選んで自分が主体的に職業体験をして楽しみながら学べる施設として地位を確立しています。


また、大学との連携による客観的検証によると、キッザニアの体験回数によって「生活態度」や「勉強への取り組み方が変わる」というデータや幼少期にキッザニアで体験をしていると「職業に達成感を求めるようになる」など将来に対して良い効果が得られるという研究もあるようです。


このキッザニアの事例からわかることは、人は体験をすることで、その体験をしたことに興味を持ったり、好きになったりするということです。


つまり、受け身の状態では、そこで得た知識や与える効果は一時的なものになりやすく、実際に体験をすることでより大きな知識や効果を得ることができるということです。


ここにイベントが進化していくべきポイントがあるのです。イベントとは本来、ただ開催して盛り上がったからよかった。というものではなく、そのイベントを通じて伝えたいことや知ってほしい商品・コンテンツのファンになってもらうものだと考えています。


そして、それを継続することでブランディングとしてのイベント価値があるのです。そういう意味ではより来場者をファン化させるためにイベントは参加型・体験型として進化していくべきだと考えています。

まとめ

イベントの可能性について興味を持っていただけたでしょうか。


イベント総合EXPOは毎年多くの企業が出展をして、新しい取り組みを発表する場にもなっています。


リアルなイベントのトレンドをいち早く知ることができる展示会なので、イベントに興味のある方は訪れてみてはいかがでしょうか。


本日は以上です。 ありがとうございました。

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