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【ニュース深読み】住みたい街ランキングで「三鷹」が「二子玉川」を抜いた理由

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先日《「住みたい街」最新ランキングで「三鷹が二子玉川を抜いた」ワケ》というニュースが出ていました。

 
この内容が、非常に参考になりましたので共有をさせていただきます。
 
 
このニュースで得られる知識は以下の3点です。
 
①不動産業界のトレンドがわかる
②消費者の動向がわかる
③不動産投資を考える際に需要の参考にできる
 
 
では解説をさせていただきます。
 
 
 
 
 

目次

ニュースの概要

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ニュースでは、「二子玉川」が転落をして「三鷹」がランキングを上げている理由は「総合的に“実用的”であること」と語られています。

 
かつては「住みたい街」の代名詞的存在だった二子玉川(東急田園都市線)と自由が丘(東急東横線)。二子玉川は2012年のランキングで8位に位置していましたが、2018年は16位、今年は17位まで後退しました。自由が丘に至っては、2012年の3位から、2018年は13位、今年は19位まで転落する結果となっています。一方で、大幅な躍進を遂げたのが三鷹。2018年は38位でしたが、今年は16位と大きくジャンプアップしました。(中略)働き方改革や団塊世代の退職などに伴い、通勤者数が減少。都市間の若年層の争奪戦が激化し、うまくいっている街とそうでない街で濃淡が現れ始めているとみられます。この“うまくいっている”という言葉の指す意味は、「街としてのポジショニングが個性的であるかどうか」だと、井出さんは指摘します。つまり、住みたい街に対する“憧れ”の部分が衰退する一方、交通や商業集積度、休日の楽しみなど、総合的に“実用的”であることが重視され始めているというわけです。
 
では事例をみていきます。 
 

三鷹の事例

三鷹市の例でみると、「JR中央・総武線」の始発駅かつ「東京メトロ東西線」も直通で、「新宿駅」「東京駅」へ直通・短時間でアクセスできるという「交通利便性」と駅の南側を中心にした「再開発」。
 
加えて太宰治や山本有三の記念館があるなど「文士の街」としての「ブランド」(文豪ストレイドッグスというアニメの影響もあるそう)が独自の立ち位置を形成し、街の魅力を大きくしているとのこと。
 
  
 
 

川越・浦和の事例

2017年から18年・19年と順位を上げている「川越市」にも同じことが言えるようです。「東武東上線」の駅ですが、東上線のほかにも「JR埼京線」、「JR川越線」が乗り入れており、東京都心にもアクセスでき「交通利便性」が高い。
 
加えて、「商業施設も充実」しているほか、「小江戸」としての「ブランド」をうまく魅力として打ち出しているとのこと。
 
 
また、埼玉県浦和市も大きく順位を上げています。理由は「商業施設の充実」と地元に有名校が多いことによる「お受験都市」としてのブランド力とのこと。
 
 
 
 

今後の流れを予測

これらの街は、再開発等がひと段落した「二子玉川」や「自由が丘」に比べて「コストパフォーマンス」が高く、今の重要層(30代~40代)にとっては、都心部の所有満足度(持っているだけでステータスになる)が高いエリアよりも魅力的に映るようです。
  
 
通勤重視の考えが変化
かつては「都心部への通勤のしやすさ」が購入検討の重要ポイントだったようですが、今は「働き方改革」「オフィス形態の変化(リモートワークなど)」により、必ずしも重要なポイントではなくなってきているようです。
 
 
それよりも、自分らしい暮らしを実現できることが重視され、観光資源豊かな「鎌倉」、「藤沢」、「江の島」などが選ばれることも増えているようです。実際に、大手デベロッパーや鉄道会社が徐々にそういった需要に対応する動きを見せています。
  
 
人気エリアの苦戦
苦戦しているのが「川崎市」、「武蔵小杉」、「豊洲」などの東京湾岸部といったエリアです。いずれにも共通するのが、「高騰する価格」と「パフォーマンス」のバランスが取れていないということです。
 
 
所有満足度(ステータス)よりも本来の魅力を重視する傾向が顕著に表れており、今後もこの傾向は続いていきそうです。
 
 
 
 
 

ニュースから得られたもの

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こちらのニュースから得られた知識について解説をします。

 
 

①不動産業界のトレンドについて

不動産業界ではこれまで「通勤に便利な沿線」「駅近物件」「有名エリア」というのが魅力的な物件でしたが、これからは、それらの要素に加えて「独自の魅力」が重要視されていきます。
 
 
以前、下記の記事でも書きましたが、若い世代は特に「有名エリア」だからという「ステータス」は求めていません(所得の関係もあるかもしれないですが)。それよりも「自分らしい暮らし」をするために、東京(首都圏)を抜け出し、地方に移住するということも考えられます。
 
余談ですが、不動産の価格高騰は限界レベルに達しており、今後は下落に向かっていくと予想されます。不動産価格の下落は経済にも大きく寄与してきますので注意が必要です。
 
ただし、そういった流れの変化はチャンスでもありますので、投資にしても、マイホームの購入にしてもうまく立ち回れるように準備をしておきたい時期ですね。
 
 

②消費者の動向がわかる

不動産業界にかかわらず、あらゆる場面で言えることですが、消費者は「自分らしさを実現できるコト・体験」というのもを求めています。
 
 
不動産業界の例だと、多様な働き方が認められる中で、通勤に便利だからというだけで家賃の高い都心部に住居を構えるという必要もなく、「子育てを重視した環境」や「趣味に生きることができる環境」などが求められているように、「あらゆるモノ」があふれる現代では、ただ消費するというよりも「意味ある消費」ができないと選ばれないということが言えます。
 
 
 

③不動産投資を考える際に需要の参考にできる

不動産投資を検討する際は、「空室リスク」に備えるために今後の需要があるかどうかを見極める必要があります。
 
 
今回のニュースでは、「今まさに求められているもの」というよりも、徐々に求められるものが変わっていて、今後重視されるのは「三鷹市」の事例に代表される「総合的な実用性」だということが述べられています。
 
 
ですので、街を見るときには「再開発の状況」や「交通利便性」だけでなく、推進する「ブランドコンセプト」があるか、街としての考え方に軸があるかといった視点を持つといいと思います。不動産投資をする方は是非参考にしてください。
 
 
 
不動産投資のリスクが気になる方はこちらも参考にしてください
 
 
本日は以上です。
ありがとうございました。

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