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【ニュース解説】「幸せな住まいづくりとは」について考えました

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先日下記のようなニュースがありました。

 
これからのビジネスにも活かせそうな話題でしたので、共有をさせていただきつつ私の考えを書いていきます。
 
 
 
 

記事の要旨

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 まずは簡単に要約をさせていただきますと、「積水ハウス株式会社」が「住まうことの幸せに」ついて研究をしているとのことです。

 
すでに住まわれている方からの意見を集めて分析・課題を解決したり、モーションキャプチャーなどを使い科学的に行動を検証し、住むことに「付加価値」をつけて幸福感を創出するとのことです。
 
多くの戸建て供給実績がある積水ハウスだからこその取り組みといえるでしょう。
 

 

積水ハウスは、これからの「人生100年時代」を見据え、時間軸を意識した幸せを創造・提供する住まいづくりの大切さに注目。新たに「住生活研究所」を発足させ、「住めば住むほど幸せ住まい」の研究を進めています。
 では、「幸せ住まい」の条件とは何でしょうか。風雨や災害などから守ってくれる、安全・安心性。さらに、断熱性や遮音性といった快適な空間を生み出す性能も重視しなければいけません。もちろん、安全・安心、快適性といった機能は「幸せ住まい」に必要不可欠です。しかし、それらが優れているだけで十分と言えるでしょうか。
 あるいは、料理や掃除など手間のかかることはすべてロボット任せ、休養三昧な毎日が送れる住まいはどうでしょう。確かに便利で効率的かもしれませんが、そんな毎日に「幸せ」を感じることはできるでしょうか。
 住生活研究所が目指す「幸せ住まい」とは、生活感あふれる日常の中でじわじわと実感できるものです。例えばフローリングの床の色がどんどん味わい深くなっていくように、また、子どもたちの成長を刻む背比べ柱のように、毎日の暮らしの中で小さな幸せが積み重なっていき、それを感じることができる住まい。それが「住めば住むほど幸せ住まい」だと考えています。

積水ハウスが挑む「住めば住むほど幸せ住まい」研究とは?より引用

 
上述のような問題提起から、「住めば住むほど幸せ住まい」というものを実現したいと考えているそうです。
 
では私がこの記事見て私が感じた印象について解説していきます。
 
 

人が住まいに求める幸せとは

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一見、面白い研究ですし、わざわざ新しい部署まで立ち上げてしまうあたりは、大企業ならではといえますが、そもそも本当に幸せは測れるものでしょうか。

 
「幸せとは人によって感じ方が違う概念のようなものではないのか。」そう思って読み進めたのですが、どうやらこの記事は幸せについて議論する哲学的なものではなく、積水ハウス的に解釈した「人の幸せ」を「消費者が求める新しい価値観」に照らし合わせて「企業としての取り組みも変えていかなといけないよね。」という観点の記事になっていました。
 

幸せの基準

では積水ハウスの設定した「幸せの基準」とは何かという点です。
 
この記事だけでは、具体的なところまでは読み取れませんが、おそらく上述のように、既に住んでいる方の「抱える問題を解決」してあげることや、自分らしい「こだわりの空間」を作ること、「自然とのつながり」を感じられること、「家族との触れ合い」を増やすこと、またそれを家づくり(または街区の形成)の中で提供していくことで幸せの向上としているようです。
 

人々が求めているものが変わる

記事によると、ライフスタイルの多様化に伴い、「機能的な快適さ」や「安心の性能」ではなく、「自分らしさ」や「生きがい」、「つながり」という点を重視できる住まいが求められているとのこと。
 
私も仕事で不動産のプロモーションを行っておりますので、現場でも感じることは多いのですが、「機能性」や「快適性」、「安全性」は企業側が技術を凝らして実現してきた素晴らしいものです。
 
しかし、現在そういったものは消費者にとって当たり前のものとして受け入れられるようになってきており、消費者が真に求めているものは上述のように「自分らしさ」「こだわり」「つながり」を感じられる「住まい」という流れになってきています。
 
そういった点を理解できないと、ただでさえ不動産の販売価格が高い現状では、販売に苦戦してしまうという状況です。
 
 

自分らしさの実現

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時代が「組織の時代」から「個の時代」になってきていることも影響していると思いますが、色々なところで「自分らしさ」の実現はテーマとして挙げられています。

 
自分の意見を持ち、自分のしたいことをして生きる、そういった時代背景が各企業の戦略にも影響を与えています。
 
そしてこれからはそう言った消費者の考えをいち早く理解し、寄り添った商品を作ることが「企業の価値」となっていくでしょう。
 

まとめ

ここまで見てきたように、人々の「価値観」の変化が、「ライフスタイル」を変え、さらには「社会」も変えていきます。
 
そういった変化の時代だからこそビジネスの観点から見ると「チャンス」がいたるところにあるのではと考えています。
 
先日コミュティ形成の記事でも書きましたが、新しい文化がどんどん登場してきますので、そこに貢献できる仕事をしていきたいですね。 
 
本日は以上です。
ありがとうございます。

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