イベントレポート ビジネスの基礎知識

【クリエイター論】「幻冬舎 箕輪 厚介」が語るこれからの個人の生き方【マインド編】

2019年4月4日

コンテンツEXPO東京のセミナーにて「幻冬舎 編集部の箕輪 厚介さん」、「新R25 編集長の渡辺 将基さん」のセミナーを聞いてきました。渡辺さんが進行して、箕輪さんの考えを聞いていくという対談形式のセミナーです。

コンテンツクリエイターとして、箕輪さんの考え方を知るいい機会だと思って受講しましたが、予想通りとても刺激を受けました。

参考になる内容が多かったので、今回の「マインド編」と次回の「コンテンツ編」に分けて記事にしていきます。

「コンテンツ作りに関わる方」、「個人で生きていくことを考えている方」にはとても参考になりますので是非ご覧ください。

コンテンツクリエイターとしてのマインド

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編集は「才能・センス」である

まず冒頭に箕輪さんから、「編集は才能・センス」という話がありました。ヒット編集者はデビュー作からヒットをさせているとのこと。

早速センスですか、、、と思いつつ話を聞いていきましたが、詳しく聞いていくとポイントは以下の3つです。私は編集者ではないのですが、モノづくりに対する考え方として早速参考になりました。

①面白いと面白くないの自分なりの基準を持っている

→つまり自分の物差しで正解がないことに対して「面白い」「面白くない」の線引きをできるということで、これができるのとできないのでは企画の切り口が大きく変わってくる。

②「狭い世界での面白さ」と「広く拡散される面白さ」の嗅覚を持っている

→狭い世界で面白くても意味がなくて、広くいろんな人に面白いと思ってもらうことが大切。

③誰が読むの?という想像力

→「いいモノを作れればいい」ということではない。相当シビアに考えないとお金は出してもらえない。

自分のステージを上げるには?

続いて箕輪さんが今のステージに行くために初期の段階でやっていたことを話してくれました。

階段は上から理論

→最初に一番上に行けば後は降りるだけ

箕輪さんの理論ですが、書籍でも雑誌でも最初に一番の大物を口説くことが大切。

例えば、お笑い雑誌だと、最初にまずはこれくらいから。という感じで「若手芸人」の特集から始めてしまうと、「ビートたけし」にたどり着くまで非常に時間がかかる。

でも多少無理をしてでも初めから「ビートたけし」にいけば、それが実績となり後はどんな芸人にも出てもらえるようになる。という理論です。

ただし、それをするには「圧倒的に好き」で、「圧倒的に想像する」必要があるとのこと。まずはその人のことを好きでないといけない。箕輪さんは実際、見城さんもホリエモンも好きだったので本も動画も全部見ている。それは前提として、相手にうまく伝える必要がある。

例えば、見城さんとホリエモンだとアプローチが違う。見城さんには手紙で何度もアプローチをして、会ってもらうことを頑張った。でもそこで、ホリエモンにも同じことをしようとしてもダメ。

ホリエモンにはスマホで空いた時間にやるだけで半年後に本になりますよ。というアプローチをした。その人がどんなことを求めているかを想像しなければいけない。

普通のことをしてはいけない

6割くらいの力で、普通のことを3回やってしまうと、もうそこから抜け出せない。コンテンツを作る際は、ある種狂ってないとダメで、面白い企画があったら突き抜けてアベレージを突破することを意識する必要がある。

極端に突き抜けないと目立たない。過剰であることがいいというわけではないが、どこかに強烈に偏らないと話題にならないし、それくらいやって初めて手に取ってもらえるようになる。

自分のスタイルが必要

例えば、30万部売れたとしても、それが著者の力で「自分のスタイル」がないと再現性がない。「自分のスタイル」を作らないとコンテンツクリエイターとしては弱い。

逆に「自分のスタイル」があると無名の著者でも売れるようになり、それが自分の力になる。

コンテンツを作ることはもうサラリーマンの仕事ではなく、狂った個人の仕事になっている。ただし編集の場合は、ビジネス的な冷静さも併せもたないといけない。

今の時代のクリエイターとは

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今の時代は、クリエイターの置かれる立場が変わってきている。箕輪さん自身もこれからの時代に不安を感じつつ、それでも自分のスタイルを圧倒的に突き進んでいく。生きざまを感じられました。

クリエイターに大切なもの

今の時代はクリエイターとしては、作り手の顔が見えて、作り手の顔で選んでもらえたら最強である。売れるものを作らないといけないとなったら大衆的なものしかできなくなる。

例えば、「箕輪がやることだから」と自分だからということで任せてもらえると、本当にやりたいことができる。また、今は、情報があふれて選べなくなっている。「この人がいいと言っているからいい」というキュレーションの時代になっている。

ただし、キュレーターがその担い手になればいいが、それ以上に編集者がそのポジションをとれるとより良い。

有名になったら勝ち

今の時代は有名になった方が優位性がある。名前が売れて個人が立つことにとても意味がある。若くして成功をしている人はそれを理解して活動している。それをやらないと何も起きないとのこと。

もちろん地道な動きも必要だけど、成功しようと思ったら「表に出ていくこと」を決めないといけない。

もし「表に出ていく」ということをやらないなら、それなりの差が出ることを認識して戦略(ビジネスモデル)で勝負する必要がある。

会社員が表に出てくるのは大変

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箕輪さん自身は会社員でもありますが、個人で活動をされている方でもあり、自分をブランドとしています。そんな方が語る会社員(特に大手企業の)の「これから」にも面白さがありました。

会社員であること

大手メディアや代理店はコンプライアンスなどの関係で気軽に実績を言えなくなっている。「この仕事は自分がやったんだ」といえないと会社に資産が残るだけで自分には何も残らない。残るのは給料だけ。それが一つのリスクになっている。

すごい人がゴロゴロいることも事実なので、非常にもったいない。ただし、その人たちが表に出てくると脅威(箕輪さんにとって)になる。

SNSの使い方

今は「SNS」で仕事をお願いすることは当たり前になっている。自分のスタイルがある人やブランド力、影響力のある人には毎日のようにアプローチが来る。ということは営業活動をする必要もないし、その中にはとてもいい案件があることもある。

つまり、SNSをうまく使えている人のところに、「影響力」と「オファー」が偏るようになっている

ということで本日はここまで。

内容が多くて書ききれませんでしたので、

次回「コンテンツ編」と「まとめ」へ続きます。

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